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ジャンサンとトマトソースの牛肉煮込み

料理名(日・英・現地語)


ジャンサンとトマトソースの牛肉煮込み(日)
Beef stew with Djansang and tomato sauce(英語)
Djansang(現地語、カメルーンでの一般名)

食されている国や地域


カメルーン(東部州、中央州など)

この料理って?


熱帯雨林に生えるトウダイグサ科の樹木(ジャンサン、バカ・ピグミーの言葉でゴボと呼ばれる;Ricinodendron heudelotii (Baill.) Pierre ex Heckel)の果実は油脂分を多く含み独特の風味と香りを持った調味料で広く流通している。ジャンサンをもちいたレシピはいくつもあるが、ここではトマトソースと併せて使った煮込み料理を紹介する。

材料 3~4人分)


ジャンサン生果実
20~30粒(両手ですくえるくらい)

牛肉
600~800g

トマト缶
1~2個

玉ねぎ
1/4-1/2個

にんにく
少量

サラダ油
適量

少量



調理手順


1)ジャンサンの生果実を水洗いしてから石の上ですりつぶす。

油脂分に富んだジャンサンの果実はてかてかしている。

2)牛肉は、少量の塩を入れて沸騰させた湯で火が通る程度に下茹でする。
3)鍋から取り出した牛肉を取りだし、サラダ油で軽く揚げる。茹で汁は取っておく。
4) 細かく切ったタマネギとニンニクを炒める。
5) トマト缶と1)で磨り潰したジャンサンの実を入れる。
6) 火が通ってジャンサンのとろみが出てきたら、3)の牛肉と茹で汁を入れて煮込む。

煮込む


できあがり。炊きたてごはんにかけて召し上がれ。

フィールドメモ


ジャンサンは、調味料のほかに薬としても用いられる。自給用に採集するだけでなく、森林地域の住民に貴重な現金収入をもたらす非木材林産物(NTFPs)としても注目されている。

紹介者:大石高典