野生のナンテ豆の砂焼き

料理名(日・英・現地語)
野生のナンテ豆の砂焼き(日)
ナンテ(ガナ語)
食されている国や地域
ボツワナ・カラハリ砂漠
この料理って?
野生のナンテ豆が実る季節が来ると、どの家を訪ねてもごちそうになることができる。ソラマメくらいの大きさの実は、食べごたえがあり、おしゃべりをしながら食べ続けていると、すぐにおなかいっぱいになる。
材料 (何人でも)
野生のナンテ豆(Bauhinia petersiana)
採れただけ
調理手順
1) ナンテ豆の鞘をむく(鞘は乾くと、炊きつけに使えるので、そのあたりにおいておく)。
2) 薪を燃して炭をつくり、焼いた砂と混ぜ、鍋かホウロウの皿などにいれる。
3) 1)を2)に投入し、棒でかき混ぜながら火を通す。

4) 3)をカゴにあけて、豆を寄りだす。
5) 熱いうちに、いただく。
フィールドメモ
熱い砂と炭で食べ物を加熱するのは、カラハリでは定番の調理法だ。じっくりと火が通り、食べ物のうまみを存分に引き出してくれる。古くからサンの人々にとって重要な食物であったナンテ豆も、こうやって食べるのが一番おいしい。季節がくると、人びとはこぞってブッシュに出かけて、何キロものナンテ豆を担いで帰ってくる。そしてみんなで集っては、せっせと鞘をむき、そしてせっせと豆を口に放りこむ。カラハリ砂漠が与えてくれる自然の恵みを満喫できる日々である。
紹介者による関連エッセイ
「砂がなければ、はじまらない:カラハリ砂漠のおいしい調理方法」
紹介者:丸山淳子