ケチャップ・マヨネーズごはん

料理名(日・英・現地語)
ケチャップ・マヨネーズごはん(日本語)
rice with tomato sauce and mayonnaise(英語)
食されている国や地域
ボツワナ共和国
この料理って?
カラハリ砂漠で暮らすブッシュマンにとっての新しいごちそう。すべての材料が「店で買うもの」。原野の野生動植物を主食物としてきたブッシュマンにとっての、大きな変化を示している。
材料 (10人分)
米
1~2キログラム
スパゲッティ(米が足りないとき)
500グラム
食用油
適量
トマトケチャップ
適量
マヨネーズ
適量
オイルサーディン缶(あれば)
1缶(215グラム)
スープの素(あれば)
1袋(60グラム)
ジャガイモ、ニンジンなどの野菜(あれば)
4個程度
調理手順
1) 湯が沸騰したら食用油を注ぎ、そこに米を入れる。
2) 米の量が十分でなければ、スパゲッティを折って加える。
3) オイルサーディン缶をあけて、野菜を適当な大きさに切って、スープの素(ミネストローネ味が好ましい)で煮る。
4) 炊けた米を皿によそい、上から3)とトマトケチャップ、マヨネーズを彩りよくかける。

オイルサーディンとともにジャガイモも入っているバージョン。
5) いただくときは、よくかき混ぜて。

新しいごちそうだけど、昔からやってきたように、みんなで分かち合って食べる。
フィールドメモ
ボツワナの都市部の食堂では、比較的よく見かける米+トマトケチャップ+マヨネーズの組み合わせ。現金収入源が十分あるわけではないブッシュマンにとっては、給料日のとっておきのごちそうだ。米がどんな植物なのか、トマトケチャップが何でできているのか、サーディンがどんなふうに泳いでいるのか、知らない人のほうが多い。原野で野生動物を追い、季節ごとに実る野生の果実を探し歩いてきた人々にとって、謎だらけの一皿。それでも、母さんがトマトケチャップとマヨネーズの瓶を抱えて店から戻ってくると、子どもたちは大きな歓声をあげる。
紹介者:丸山淳子