料理から探す

国名から探す
レシピを検索する

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヤシ酒

料理名(日・英・現地語)


ヤシ酒(日本語)
palm wine (英語)
vin de palme(仏語)

食されている国や地域


カメルーン他 




この料理って?


ヤシ酒は、ヤシから採れる樹液を発酵させてつくる醸造酒です。西アフリカからアフリカ中央部の森林地帯で広く親しまれています。カメルーンでは、アブラヤシとラフィアヤシからヤシ酒がつくられます。どちらも白色で発泡性がありますが、アブラヤシのヤシ酒は甘みがあり、ラフィアヤシはそれに比べるとサッパリとした味です。樹液を採取する方法は、大きく二通りあります。ひとつはヤシを根元で伐採して髄から採取する方法、もう一つはヤシを伐採せずに幹の上端部から採取する方法です。ここではアブラヤシを伐採して造られるヤシ酒「マタンゴ(Matango)」をご紹介します。

材料 


アブラヤシの木



調理手順


1)アブラヤシの樹を根元から伐採する(これは男性二人がかりでも時間のかかる重労働です)
2)倒れたヤシの枝葉を山刀で切り落とす
3)根元の樹皮を山刀で剥いでいく
4) むき出しになった樹幹の断面(髄)を削る
5) 髄から滴る樹液を集めるため、樹幹に容器をくくりつける
(この容器には自然発酵をうながす野生酵母が“住んで”いる)


6) 容器の周りにヤシの樹皮や葉をくくりつける
(甘い香りに集まる昆虫が混入するのを防ぐため)
7) 半日から一日、樹液が集まり、自然のチカラで酒になるのを待つ
8) いよいよ採取、容器に集まった樹液から甘い香りがたっている。浮いている昆虫を網などで濾して出来上がり!
 (濾さなくても、昆虫をフーフーと息で避けながら飲むのも一興です)


*樹液がとれる間、4)~8)の作業を毎日くり返す。

フィールドメモ


ヤシ酒つくりは、男の仕事。男たちはそれぞれのヤシの樹から「俺の酒」を造る。村には自称「ヤシ酒名人」があふれていて、村のあちこちで振る舞い酒が酌み交わされる。ヤシ酒のあるところには人が集う。ヤシ酒を飲むもっとも大切な約束事は、「みんなで飲むこと」なのだ。
一本のアブラヤシからは、3週間から1か月ほどのあいだヤシ酒がとれる。ヤシの力にもよるが、採取始めは4.5L/日ほど、採取を始めて2週間目で3L/日ほど、時間とともに樹液がなくなりヤシ酒はおわる。その間、ヤシ酒の日々はつづく。
飲酒を禁じるイスラーム教徒の友人は、ヤシ酒は「酒ではない。ビタミンCだ!」という信念(?)のもと、ヤシ酒つくりに精を出していた。たしかにヤシ酒は、ビタミンCだけでなくビタミンBやたんぱく質、乳酸菌などをふくむ栄養豊かな飲料である。畑の共同労働にも欠かせないのがヤシ酒であり、喉の渇きだけでなく、疲れや空腹までもいやしてくれる。そのうえ、みんながほろ酔いの上機嫌になり、作業に精が出るのもヤシ酒の良いところ。

アフリカ便り
「手間暇かけて」


紹介者:塩谷暁代
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。